ひとり編集会議

雑誌や広告のコンセプトを決めて、

どういう企画や案でいくかアイデアを出して、

何を伝えるか(what to say)を定めた後は、

どう言うか(how to tell & show)を考えます。

 

どの段階もそこそこに時間がかかるものだし、

仕事によってもまちまちなんですが、ここ最近の暗い時代は特に

what to sayであまり奇をてらって斬新なものを選ぶと

インパクトはあるけど、人の心まで伝わらないことが多いような気がします。

 

だから、メッセージとしては王道の強さが必要。

しかし、それを今まで何度も見てきたような表現で並べても

見過ごされてしまうから、どう見せていくかが大事です。

どんな色とフォントと言葉を使うかなど

心の動線を考えていくのがhow to sayの部分なんですよね。

 

ここは、古いものから新しいものまで

いろんな知識と経験が必要になってくる。

忙しいと言っても、音楽やドラマ、広告をまったく見ていないと

トレンドも何もわからない。

 

最近、見せ方が素敵だなと思った女性ファッションの誌面をいくつかクリップ。

 

写真の撮り方とバックのストライプが好き

 

書体やストラップ風のデザインを参考に

 

コラージュはいつ見てもワクワクする手法

 

明朝体って、太さのメリハリが色っぽい

 

こういうネタをしこしこ貯めておいて、

いざという時の引き出しを増やしておく作業を

毎日やってないとすぐに錆びちゃうんですよね。

切羽詰まってからページをめくっても

それは単なるパクりで超えるいいものはでき上がらないから、

普段からしっかり染み込ませておくことが私なりの努力のひとつ。

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