引き寄せのタイミング

最近、自分を取り巻く方々や環境のありがたみ、

運やタイミングの良さについてよく考える。

意識して考えるというより、

ハッとさせられることが多いと表現した方が正しいかもしれない。

 

先日、福岡のあるテレビ番組の雑誌版の制作中に

占い師さんに取材をする機会があった。

普段そういうところに行かないので、話のついでに

一緒に行ってたカメラマンさんと「今の仕事合ってますかね?」と聞いてみた。

おそらくそのときの私は「合ってますよ」と言われると想像していた。

すると意外な答えが返ってきた。

「今の仕事、合ってると思います。だけど、情報を伝える仕事自体が合ってるから、

書くだけじゃなくてしゃべる方もいいかも」と。

 

しゃべる方? 大勢の人の前でしゃべる機会はそんなにないけど、

プレゼンで企画意図を伝えるのは、仕事の中でもかなり好きな分野。

それから、忘れかけていたけど、

大学生までは教師を目指して教員免許も取得していたんだった。

自分の持っている(なけなしの)知識や経験が誰かのためになる機会があればいいなーと

実はいつも漠然と思っていたことも思い出した。

 

その翌々日ぐらいだったか。

大学時代の同級生から電話があった。

なんでも彼女の旦那様がある地域の教育委員会に在籍していらして、

地域住民向けの講師をして欲しいという相談だった。

この3日前に電話がかかってきていたら、断らないまでももっと迷っただろう。

「できないかも」「面倒臭いかも」。いろいろと逃げるネタを見つけたかもしれない。

でも、「話す仕事もいいかも」と言われてすぐのタイミングだったので即OKしてしまった。

講義まであと数ヶ月あるので、しっかり準備して臨みたい。

 

別の話をもうひとつ。

スタッフ有川の退社をこのWEBやFacebookでお知らせする数時間前のこと。

見も知らぬ学生さんから履歴書と卒業見込み証書が届いた。

彼女は大学4年生で雑誌制作などに興味があると書いてあった。

もちろんうちからの採用活動はしていない。

そして今後も人を採る予定は、今のところない。

だけど、このタイミングでそんな郵便が届いたものだから驚いた。

 

会ってみようと思った。

私にできることがあるとすれば、

彼女の話を聞いて、ライターや編集の仕事の実態を話すこと。

それでもやりたいと思うのであれば、

しかるべき人や事務所に紹介しようと。

 

3日後、冷泉荘のカフェで彼女と会って1時間ほど話をした。

結論から言うと、彼女はそういう仕事も頭の片隅には置きつつ、

今はもっと視野を広げて活動しようという判断を下した。

彼女が決めた道が、彼女にとって最良の選択になるはずだ。

 

最近は、編集やライター以外の仕事をいただく機会も増えてきたけれど、

私は編集やライターの仕事も好き。

だから、若い人にこの仕事に就きたいと思ってもらいたいし、

そう思っている人に教えられることは余すところなく伝えたい。

 

そうすることがひいては業界を元気にするし、

ある程度競争が生まれた方が、活性化されて、レベルも底上げされるから。

だけど、この仕事はハードワークだし、時代とともにそのハードさは増している。

その彼女はあまり体が強い方ではなかったから、

きっとこの仕事は彼女を幸せにするよりも蝕んでしまう気がした。

そのことを正直に伝え、だけど、完全に諦めるべきかどうかは

やはり体のこともあるし、自分で決めて欲しいと伝えた。

この業界に新しい仲間を迎えたい私としては断腸の思いだった。

これが正解だったかはわからないけれど、会って話せてよかったと思う。

 

最近、いい風が吹いている気がする。

タイミングや運や人に恵まれている。

してもらったことを還元できるように自分のできることを増やしていきたい。

ちょっとそんな青い春モードの日々です。

 猫も青春まっただ中です

そんな折、尊敬できるプランナーの友人の誘いで

おもしろいトークライブに出かけた話は次回。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*