私の好きな先生

ライターをしていると時々同じ人に2度3度取材することがある。

グルメ専門のライターや美容専門のライターならままあることかもしれないけど

私のようにノンジャンルのライターにとってはちょっと運命感じてしまう瞬間だ。

 

先日、ある料理の先生に数年ぶりに2度目の取材をお願いすることに。

兼ねてより、この方の気持ちのいい人間力に惹かれていたので

またお会いできることがとても楽しみだった。

 

先生がこんな話をしていた。

「人間関係はバウムクーヘンみたいなものよ。

 いつも笑顔で人に優しくしていると

 ふと気が付くと周りが素敵な人ばかりになっているの。

 自分の周りの層がどんどんいい人ばかりで固められていくのね。

 そしたらね、自分にとって苦手な人とか嫌いな人というのは、

 きっと世の中には存在しているはずなんだけど、

 もう遠過ぎて見えないし気にならなくなっちゃうのよ」と。

 

先生の言葉はいつも少しのユーモアを帯びていて

おとぎ話を読み聞かせてもらっているような心地よい感覚になる。

そして、帰る頃には何だかほんのり優しくなってしまうのだ。

 

バウムクーヘン食べたいわ。

バウムクーヘン食べたいわ。

 

存在自体がプレゼント。

そんな素敵な先生のもとに

来月もまた通うことにした。

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